ゲーム時間の管理は、やめるより減らす
ゲームをやめなきゃ、と思うから失敗します。そもそも大半の人は、ゲームをやめたいわけじゃないんです。一日中振り回されたあと、席に着いて一戦回す、その時間がいいわけで。趣味だし、ストレス解消だし、その日唯一思いどおりになることだったりもします。それをまるごと消そうとするから、体が拒否する。
問題はゲームそのものじゃなく、「あと一戦」が朝の3時まで伸びることです。30分だけのつもりで起動したのに、気づけば日付が変わっていて、翌日の通勤が地獄になる。減らすべきはゲームへの気持ちじゃなくて、止められずにダラダラ伸びる、あの尻尾のほうです。
ゲームは止めにくく作られている
自分を責める前に、知っておくべきことがあります。モバイルゲームは、あなたが止められないように設計された商品です。意志が弱いんじゃなく、相手が強いんです。
デイリーミッションは「今日やらないと損」という気分を作ります。ログインボーナスは一日抜けただけで連続記録が途切れる。ランキングはちょっと離れた隙に誰かに追い抜かれ、シーズン終了の一週間前になれば「今走らないと報酬がもらえない」という圧がついて回る。全部、あなたをアプリに引き戻すために緻密に仕込まれた仕掛けです。それがわかると、「もう一戦だけ」が自分の欲じゃなく、誰かが押させているボタンだと見えてきます。
やめるな、時間帯を決めろ
「今日からやらない」はほぼ守れません。代わりに「いつやるか」を決めてください。
たとえば平日は夜9時から10時までの一時間。その時間は思いきりやるけど、それ以外は開かない。漠然と減らすより、時間帯を釘付けにするほうがずっと守れます。居場所が決まれば罪悪感も減る。決めた時間にやるゲームはサボりじゃなく、約束した休憩なんですから。
次は摩擦をかけること。iPhoneのスクリーンタイムやAndroidのデジタルウェルビーイングで、そのゲームに一日の上限をかけておきましょう。上限そのものが止めてくれるわけじゃないけど、暗くなった画面が「あれ、もうこんなにやったのか」と一度立ち止まらせてくれます。ゲームのプッシュ通知も切っておくのがいい。「友達があなたを待っています」みたいな通知が来なければ、また開く口実が減ります。
最後にひとつ小さな習慣。一戦終わったら、結果画面でそのままアプリを閉じる。ロビーに戻ると次の一戦が始まりますから。終わったときに閉じる、その1秒が朝の3時を止めます。
結局、手を止めさせるのは「理由」だ
技術的な仕掛けを全部入れても、詰まった瞬間にそれを外す口実はいつでも生まれます。上限を伸ばし、通知を戻し、「今日だけ」と言ってロビーに帰る。
そのとき手を止めさせるのは、ブロックじゃなく、自分がなぜ減らそうとしたかです。「週末は資格の勉強するって決めたじゃん」「来月の健康診断の前くらい寝ようよ」。こういう一言のほうが、暗くなった画面より効きます。ナグアプリは最初に書いておいた目標と理由を覚えていて、ゲームを長く握っていると、キャラクターがその理由を突きつけて小言を送ります。止めるかわりに、思い出させるほうです。
誤解しないでください。ゲームが悪いという話じゃありません。ゲームはいい趣味だし、うまく休むのも能力です。ただ、夜更かしした翌日の自分のために、尻尾だけちょっと切ろうという話です。
よくある質問
ゲームを完全にやめないと時間管理はできませんか?
大半の人はやめる必要がありません。ゲームは趣味でありストレス解消の手段なので、まるごと消そうとするとかえって反発が大きくなります。目標はやめることではなく、「あと一戦」が深夜まで伸びないよう止まる地点を作ることです。
一戦のつもりが何時間もやってしまうのは意志の問題ですか?
意志だけの問題とは言いにくいです。モバイルゲームにはデイリーミッション、ログインボーナス、ランキング、シーズン終了の圧など、再びアプリを開かせる仕掛けが緻密に仕込まれています。プレイの時間帯を決め、一戦終わったらアプリを閉じる習慣を作るほうが効果的です。
スクリーンタイムの上限だけでゲーム時間は減りますか?
上限は画面が暗くなって一度立ち止まらせてくれますが、自分で上限を伸ばせばそれまでです。ブロックの仕掛けに加えて、なぜ減らそうとしたのかその理由をそばに置くと、止めるのがずっと楽になります。