スクリーンタイムがすぐ突破される時に見直すこと
「スクリーンタイムが効かない」という一文には、実はまったく別の二つの状況が混ざっています。一つは設定そのものが間違っていて機能が動いていない場合。もう一つは設定は正常なのに、ブロックされるたび自分で解除してしまう場合。この二つを分けずにとにかく設定し直すと、本当の原因はそのままに、無駄骨だけ折ることになります。
だから順番に行きましょう。まず技術的な問題から消します。
アプリ制限は本当にかかっているか
いちばんよくある勘違い。カテゴリでまとめて制限をかけて、肝心のよく使うアプリがそのカテゴリに入っていない場合です。YouTubeは「エンターテインメント」、Instagramは「ソーシャルネットワーキング」に分類されるのに、両方止めたかったのに片方のカテゴリだけかけていた、というわけです。設定 → スクリーンタイム → App使用時間の制限に入って、止めたかったアプリが実際に一覧の中にあるか自分の目で確認してください。微妙ならカテゴリではなくアプリを一つずつ指定するほうが確実です。
「常に許可」を疑う
これが本当の落とし穴です。スクリーンタイムには、休止時間中でも絶対にロックされない「常に許可」のリストが別にあります。電話やメッセージのような必須アプリを入れる枠なのに、過去に何気なくSNSアプリをここに入れていた人が意外と多い。そうなると、いくら制限をかけてもそのアプリだけは普通に開きます。設定 → スクリーンタイム → 常に許可を開いて、減らしたかったアプリがそこに入っていないか見てください。
ロックされるべきものがされていない
次の三つをさっと見ます。時刻を手動で変えて制限を回避できないよう「日付と時刻を自動設定」がロックされているか。iOSアップデート直後なら一部の制限が解除されたまま移行されている可能性があるので、一度保存し直したか。ファミリー共有で子どもの端末を管理しているなら、親のアカウントから設定したものか、子ども側で勝手に切った形跡はないか。
ここまで全部点検しても普通に突破されるなら、もう技術的な問題ではありません。
設定は正常なのに突破されるなら
そうなると犯人は明確です。自分です。制限に当たった瞬間「1分追加」を押し、休止時間の画面で「今日は無視」を押す。スクリーンタイムのパスコードをかけても、そのパスコードを知っているのが自分なので結局解除します。ブロックされた瞬間には、解除する口実が100個も湧いてきますから。「今日は忙しかったし」「連絡を一つ確認するだけ」。
ここで居心地の悪い真実を一つ。技術的な穴を全部ふさいでも、この穴はふさがりません。自分が作ったルールを自分が解除する構造そのものが限界だからです。ブロックは手を止めるだけで、なぜ減らそうとしたのかには触れません。
だから方向を変えてみるのです。ナグアプリはアプリをブロックしません。代わりに最初に書いておいた目標と理由、ご褒美を覚えておいて、スマホを長く握っていると小言を送ります。「その時間に運動するって言ってたよね」。ブロックされた黒い画面より、この一言が手を止めることがあります。スクリーンタイムをいくらいじっても突破され続けるなら、止める仕掛けの隣に気づかせる仕掛けをもう一つ置くのが答えかもしれません。
よくある質問
スクリーンタイムでアプリ制限をかけたのに、そのアプリが普通に開きます。
まず「常に許可」のリストを確認してください。ここに入っているアプリは、休止時間や制限と関係なく常に開きます。次にカテゴリで制限をかけたなら、そのアプリが実際にそのカテゴリに分類されているか見て、微妙ならアプリを個別に直接指定してかけてください。
iOSアップデート後にスクリーンタイムが効かなくなった気がします。
大型アップデート直後、一部の制限が解除されたまま移行することがあります。App使用時間の制限と休止時間の設定をもう一度開いて保存し、日付と時刻の自動設定がロックされているかも一緒に確認すれば大丈夫です。
技術的な設定は全部合っているのに、結局自分で解除してしまいます。
それは設定の問題ではなく、ブロックという方式そのものの限界です。パスコードを自分が知っていれば、結局は解除してしまいますから。手を止めるブロックの代わりに、減らそうとした理由をその瞬間に思い出させる方式を一緒に使うほうが長続きします。